【2022年最新版】大成建設の歴史とは?事業についても解説

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大成建設は東京の新宿区西新宿に本社を置く企業で、1917年に設立された株式会社です。
現在は東証プライムと名証プレミアに上場しており、かつては大証1部に上場していた企業です。
主に手掛けているのは建築と土木、住宅と不動産業で、日本を代表する大手総合建設会社の1つに数えられます。
また日経平均株価を構成する銘柄でもあるので、日本経済を知る上でいかに重要な企業に位置づけられているかが分かります。

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大成建設の歴史

大成建設は大林組や鹿島建設、清水建設や竹中工務店と肩を並べるいわゆるスーパーゼネコンです。
系列としてはかつて存在していた大倉財閥系で、スーパーゼネコン5社の中では唯一同族ではない経営を行う会社となっています。
非同族経営に至ったのは財閥の解体時に社員投票で役員を選出したり、社員株主制度の導入などを行ったことが大きな切っ掛けです。
その為、他のスーパーゼネコンと比べて権限が現場寄りで、社員の間では社員の会社という意識が根づいています。
大成建設の元を辿ると、ルーツは1873年の大倉組商会創立に辿り着きます。
大倉組商会は実業家の大倉喜八郎が立ち上げた商会で、後に日本を代表する実業家の渋沢栄一や藤田伝三郎と共に、有限責任日本土木会社を設立することになります。
これが後のスーパーゼネコンに繋がる歴史の始まりで、大倉喜八郎が解散となった有限責任日本土木会社の事業を受け継ぐ受け皿として創設した大倉土木組が、現在の流れを汲みます。
株式会社大倉組土木部に改称したり再度分離して株式会社大倉土木組が発足したりと、会社設立までに紆余曲折があったのは確かです。

社名の大成は創業者の大倉喜八郎の戒名に由来

1917年に会社設立、1920年の日本土木株式会社に改称、1924年の大倉土木株式会社改称を経て、1946年に大成建設株式会社となりました。
ちなみに、社名の大成は創業者の大倉喜八郎の戒名に由来します。
初代社長は大倉土木時代から続く形で社長の椅子に座り、その後も非同族経営で現在は15代目の社長が椅子に座っています。
当然のことながら歴代の社長はいずれも名字が異なりますし、親子で承継が行われたケースもないです。
会社設立から100年以上、創業から数えると140年以上の歴史があるわけですが、この間に残されてきた実績は数多いです。
巨大建造物の建設を得意としていることから、超高層ビルだけでなく、ダムやトンネル、地下鉄といった大規模工事を伴う事業を多く手掛けてきました。
スタジアムも実績にありますし、海外においてもいくつも大きな工事を請け負って成功させています。
スーパーゼネコンの中でも珍しいのは、一般向けの住宅事業にも進出していることです。
高機能をウリに注目を集めていますから、大規模な建設分野以外でも実績を残しつつあります。

大成建設を代表する建築、建造物

大成建設を代表する建築、建造物は数が多いので、絞って挙げるのが難しいほどです。
あえて挙げるなら明石海峡大橋や浅草寺風神雷神門、財務省庁舎や大阪城ホール、大手町タワーや関越トンネルです。
このように、東京を中心に全国各地に実績を残していますから、誰もが一度は手掛けた建物を見たことがあると思われます。
更に国立競技場や九州国立博物館、銀座プレイスやさいたまスーパーアリーナもこの企業が手掛けたものです。
いずれにしても請け負うことができる企業が限られる建物ばかりで、改めてスーパーゼネコンだといえるでしょう。
やはり東京に本社がある企業なだけあって、東京の建築建造物の実績が多い傾向です。
東京だけでもホテルニューオータニやホテルオークラ東京の本館、ヒルトン東京や東京国際空港の第1・第2ターミナルビル、東京都庁第一庁舎に東京スカイツリータウンまであります。
勿論、地方でも実績は残していますし、北海道の札幌ドームや香川県のサンポート高松シンボルタワー、福岡県の九州国立博物館と北から南までカバーしています。
海外に目を向けると、パキスタンのコハットトンネルやベトナムのカントー橋、アメリカのすばる天文台も大成建設が手掛けた仕事です。
マレーシアではクアラルンプール国際空港、アラブではアルマスタワーやパーム島の海底トンネル、トルコではボスポラス海峡横断鉄道トンネルと、インフラ事業の実績が目立ちます。
台湾の烏山頭ダムと高屏渓斜張橋や香港のジョッキークラブ沙田競馬場、シンガポールのMRT環状線、スリランカのコロンボ外郭環状道路もあります。
つまり、日本国内だけに留まる器ではなく、海外からも信頼されたり仕事を任せられている企業だといえます。

まとめ

スーパーゼネコンの中では、歴史も従業員数も売上高も平均的で、一見すると特に目立つところはないように見えます。
しかし実際には風通しが良くて若手も活躍することができる、同業他社からも一目置かれる存在です。
従業員の評判も良い企業ですから、毎年のように就職や転職を希望する人が多く集まるのも納得です。
平均年収は1千万円を超えていますし福利厚生も充実していると評判ですから、採用されて入社できれば長く働くことができそうなのも魅力です。