健康

永久歯が生え揃う前後で行う小児矯正とは？

子供の歯列矯正のことを小児矯正と呼ぶのですが、主に永久歯が生えそろう前と生えそろって間もなくのタイミングで行うのが特徴です。
子供は生まれた後、歯がない状態で成長してやがて乳歯が生えて来ます。
この乳歯は生後6か月から9か月を過ぎた頃から生え始めるといわれており、2歳と6か月頃で20本の乳歯が揃うのが標準とされます。

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永久歯への生え変わりが完了するのは12歳頃

最初に生えるのは下側の前歯、そして前歯2本から奥に向かい順番に乳歯が歯茎から伸びるように生えて来るのが特徴です。
ちなみに、前歯2本は乳中切歯、その奥が乳側切歯で順番に、乳犬歯・第一乳白歯・第二乳白歯と呼びます。
下側10本と上側10本の合計20本が揃う形になるわけですが、体の成長に伴い顎も成長するなどからも、乳歯は4歳くらいから歯根の吸収が始まって6歳頃になると少しずつ抜け始めます。
永久歯への生え変わりが完了するのは12歳頃で、乳歯のときにはなかった6歳白歯とその奥に永久歯が生え合計28本、さらに親知らずを含めると合計32本になるわけです。

永久歯が生える順番は個人差があるので、人により生え方が異なるのと虫歯が原因で乳歯が早期段階に抜け落ちると正しい位置に永久歯が生えて来なくなるなどからも歯並びに影響を与える恐れもあるといいます。
そのため、歯並びを正すためにも乳歯の頃からお子さん歯をご両親がしっかりケアをしてあげなければならないことがわかります。

乳歯と永久歯は構造そのものが異なる

乳歯と永久歯は構造そのものが異なるといわれているのですが、これは見ただけではあまりその違いを知ることはできません。
色合い的には、乳歯は白色に近いのに対して永久歯は黄色味を帯びているなどの違い、歯質については乳歯のエナメル質の厚みは永久歯の約半分なので、薄くて石灰化も低いなどからも虫歯に対する抵抗力が非常に弱いのです。
抵抗力が弱いわけですから虫歯になると進行は永久歯のときよりも早くなりがり、やがて生え変わるのだから虫歯になっても良いのではないか、このようなイメージにもなりがちです。
いずれ抜ける歯といっても虫歯になる環境そのものが変化しない限り、生涯利用する永久歯も生えて来ては虫歯になりやすくなるのです。

生え変わりのころは歯並びおよび高さが不均一などからも、歯磨きが非常に難しい時期です。
生えたばかりの永久歯は乳歯と同様に歯質そのものがとても弱い、虫歯に対する提供力も低いなどからもしっかり虫歯の予防に心がけるなど小児歯科への定期的な通院はお子さんの将来のためにも繋がって来る部分です。

なるべく早めに歯列矯正を行うメリット

生え変わる直前や生え変わった後、なるべく早めに歯列矯正を行うことは歯並びだけでなく成長中となる得る柔らかな顎の骨を動かせるタイミングにも繋がります。
このメリットは顎を正しい位置に動かせるチャンスである、大きさやバランスを調整できるチャンスともいわれており将来正しい歯並びおよび噛み合わせに繋がる、これが小児矯正のメリットにもなっているといいます。
成人になってから矯正を行う人も多いようですが、大人になって矯正を行うとなると時間も多くかかるし歯を動かす際に痛みを伴うこともある、なるべく永久歯が生え揃う前後で小児矯正を行っておけば痛みも少ないし動かすための時間も大人より短くて済むなどのメリットもあります。

小児矯正は、成長に合わせ正しい位置に歯を移動する治療の総称です。
これは抜歯などをせずに治療ができるメリットになるものですが、歯列矯正の方法には抜歯を行うやり方もあるようです。
非抜歯による歯列矯正は矯正装置と呼ぶ治具が欠かせませんが、これはお子さんの歯の状態に応じて組み合わせを換えながら歯列を整えることができます。

矯正装置を装着することで少しずつ正しい場所に歯を移動させることができる

虫歯になり指先などで歯を押すと揺れる、これは土台にしっかり定着していないためで健康なものは指で動かそうとしてもびくともしません。
顎の骨と一体化しているものは簡単に動かすことができないわけですが、矯正装置を装着することで少しずつ正しい場所に歯を移動させることができるのは凄いことですし、大人になってから行うよりも歯並びが美しくなるメリットもあるといわれています。

思春期には様々な悩みなどが生じやすい年ごろ、もし小児矯正をせずに歯並びが悪いままでいればこれがコンプレックスにならないとはいい切れるものではありませんし、虫歯になる可能性も高くなるわけです。
その点、子供頃に矯正治療を受けておけばきれいな歯並びの状態で思春期を迎えることができますし、虫歯のリスクも下げられるメリットもあるわけです。
これに加えて治療費を節約できるメリットもあるといわれており、大人になってからやるよりも小児矯正を選んだ方が良いことがわかるのではないでしょうか。

まとめ

しかしながら、顎の成長が終わる10代後半頃まで経過観察が必要で治療期間そのものが長くなることある、顎の成長に合わせながら治療を行うので一時的に歯並びが悪くなることもある、このようなデメリットもあるようです。